
IKEGAMI PROJECT
~借景の箱家~
敷地の前面には寺社の山の緑が広がる。四季の移ろいを感じさせる,ゆるやかな時間の流れ。永遠に変わらぬとも思えるその環境が,見る者の心に安心感を与える。
この計画において重要と考えたのが,「内外の融合」。それは目の前の自然を住居における日常に取り込むことであり,同時に,外界に向けて生活スペースを開放する試みでもある。そのために必要なのは,昔の日本の家にあった「縁側」的な空間だと考えた。外と内をつなぐコミュニケーションスペース・縁側という概念を,現代住宅の一部として再構成する。
と言っても,狭小な敷地という制限付きである限り,昔の縁側そのものを建物周囲に設ける余裕はない。そこで,プライバシーが担保された従来のリビングという概念を,オープンカフェのような開放的な空間に置き換えることを考えた。
「くつろぐ」こと ≠「だらしなくする」こと
本来「プライベート」であるはずの場所に出現する「パブリック」な空間。それが「縁側なリビング」である。






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